
管理人のべぎやすです。
今回は、スキャナ画像からデータを復活させる!「SimpleDigitizer」、のご紹介です。
論文・資料・書籍・社内レポートなどで、「画像としてしか残っていない散布図やグラフを、数値データとして使いたい」と感じた経験はないでしょうか。Excelで再集計したい、グラフを作り直したい、統計解析にかけたい――そんなときに活躍するのが、画像から数値を取得できるフリーソフトです。
今回紹介する「SimpleDigitizer」は、スキャナやスクリーンショットで取り込んだグラフ画像から、散布図の座標データや距離・面積・色成分などを取得できるWindows向けソフトです。マウス操作を中心としたシンプルな操作で、画像を「再利用可能なデータ」に変換できる点が大きな魅力です。
特に、対数軸対応・傾いた軸の補正・顕微鏡画像の測定など、専門用途にも対応しているため、研究・技術・業務用途まで幅広く活用されています。
ということで。
この記事では、スキャナ画像からデータを復活させる!「SimpleDigitizer」、について紹介したいと思います。
「SimpleDigitizer」でスキャナ画像からデータを復活させる!
この「SimpleDigitizer」を使えばスキャナ画像からデータを復活させることができるそうです。
具体的には以下の通り。
==ここから==
本ソフトウェアは,スキャナ等により画像ファイルから以下の情報を取得するためのものです。
1. グラフ(散布図)上のデータを,マウスクリックすることにより数値化してテキスト形式で保存(座標取得モード)
2. 顕微鏡画像などの画像上の距離や面積の測定(距離測定モード)
3. 任意のピクセルのRGB成分やRGB条件合致ピクセル数(率)の測定(簡易画像解析モード)
座標取得モードでは対数軸にも対応しています。また,取り込んだグラフの軸が傾いていても正確に計算されます。
==ここまで==
ということだそうです。
このソフトを使えばスキャナ画像からデータ復活が出来るんですね~
SimpleDigitizerでできること(3つの主要モード)
SimpleDigitizerには、用途に応じた3つの主要モードが用意されています。それぞれの機能を理解することで、作業効率と精度を大きく高めることができます。
座標取得モード(散布図データの数値化)
もっとも利用頻度が高いのが座標取得モードです。これは、散布図・折れ線グラフ・プロット画像などから、データ点をマウスでクリックし、X座標・Y座標の数値として取得できる機能です。
- スキャンした論文グラフから数値を復元
- PDFの図を画像化してデータ化
- 古い資料のグラフをExcel用データに変換
さらに、対数軸(ログスケール)にも対応しているため、半対数グラフや両対数グラフでも、正確な数値変換が可能です。軸が傾いている場合でも、補正計算によって実際の座標値に変換されます。
距離測定モード(顕微鏡・画像上の長さ・面積)
距離測定モードでは、画像上の2点間の距離や、領域の面積を測定できます。顕微鏡画像・設計図・地図・写真などに対して、スケールを設定することで、実寸換算が可能になります。
- 顕微鏡画像の細胞サイズ測定
- 部品写真から寸法の目安を取得
- 図面画像から長さ・面積を概算
単なるピクセル距離ではなく、基準スケールを設定することで、mm・μm・cmなどの実寸単位に変換できるのが大きな強みです。
簡易画像解析モード(RGB・条件ピクセル抽出)
簡易画像解析モードでは、任意ピクセルのRGB成分の取得や、特定の色条件に合致するピクセル数・割合を計測できます。
- 特定色の面積割合を算出
- 色分布の簡易チェック
- 画像内の色条件マスク処理
本格的な画像解析ソフトほど多機能ではありませんが、簡易チェック用途としては十分実用的な機能です。
散布図データ取得の基本手順(実践フロー)
ここでは、もっとも利用される「座標取得モード」を例に、基本的な作業の流れを整理します。
ステップ1:画像の読み込み
まず、スキャナやスクリーンショットで保存したグラフ画像(PNG、JPEGなど)を、SimpleDigitizerで読み込みます。解像度は、できるだけ高め(文字や軸がはっきり読める)にしておくと、精度が向上します。
ステップ2:軸の基準点設定
次に、X軸・Y軸それぞれで、基準となる2点以上を指定します。これにより、ピクセル座標と実際の数値スケールの対応関係が確定します。
- X軸の最小値・最大値
- Y軸の最小値・最大値
対数軸の場合は、対数設定を有効にすることで、ログスケールに基づいた正確な換算が行われます。
ステップ3:データ点のクリック取得
軸設定が完了したら、散布点や曲線上の点をマウスでクリックしていきます。クリックするたびに、数値化されたX・Y座標がリストとして蓄積されます。
拡大表示や表示倍率を調整しながら作業すると、プロット中心に近い位置をより正確に指定できます。
ステップ4:テキスト・CSV形式で保存
取得したデータは、テキスト形式やCSV形式で保存できます。これにより、Excel・R・Python・統計ソフト・グラフ作成ソフトなどに、そのまま読み込んで再利用できます。
精度を高めるための実践的なコツ
SimpleDigitizerをより正確に使うためには、いくつかの実務的なポイントがあります。
画像解像度を上げる
低解像度の画像では、プロット位置の判別が難しくなります。可能であれば、300dpi以上のスキャンや、高解像度スクリーンショットを使用しましょう。
軸の設定は慎重に行う
軸設定のズレは、すべてのデータに影響します。軸の目盛り位置を正確に指定することで、全体の誤差を大幅に減らせます。
ズーム機能を活用する
拡大表示を使うことで、点の中心に近い場所をクリックしやすくなります。特に密集した散布図では、ズームは必須です。
他ツールとの比較とSimpleDigitizerの強み
画像からデータを取得するツールには、Webサービスや有料ソフトも存在します。その中で、SimpleDigitizerには以下のような特徴があります。
- オフラインで利用可能(機密データにも安心)
- 対数軸・傾き補正に対応
- 距離・面積・RGB解析まで対応
- フリーソフトで導入コストゼロ
自動認識型のWebツールと比べると、クリック作業は必要ですが、その分、ユーザーが確認しながら正確に取得できるというメリットがあります。
管理人のまとめ
今回は、スキャナ画像からデータを復活させる!「SimpleDigitizer」、と言うお話でした。
SimpleDigitizerは、スキャナ画像やスクリーンショットから、散布図データ・距離・面積・色情報などを取得できる、実務向けの高機能フリーソフトです。
特に、論文・資料・古いグラフの再利用においては、非常に大きな効果を発揮します。対数軸対応や傾き補正など、専門的なニーズにも応えられるため、研究・技術・業務のさまざまな場面で活用できます。
画像として眠っているグラフを、再び「使える数値データ」に変換したい場合、SimpleDigitizerは有力な選択肢のひとつと言えるでしょう。
SimpleDigitizer、上手く使って下さいね!
●興味がある方はこちらのページから内容を確認して下さい。
(参考)
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