管理人のべぎやすです。
今回は、意味が同一で表記が異なっている文字列を抽出!「類字抽出ツール」のご紹介です。
日々の業務やデータ処理の現場で、同じ意味なのに文字の表記が微妙に異なるデータに出くわしたことはありませんか?
たとえば、「シャーベット」「しゃーべっと」「シャ-ベット」のようなケースです。
人間の目から見れば同じものとして扱えますが、システムや表計算ソフトでは別々の文字列として認識されてしまい、正確な集計や分析ができない原因となります。
こうした「類字(るいじ)」の問題は、特に大量データを扱う場面では深刻なロスを生み出します。
そんな悩みを解消するのが、「類字抽出ツール」です。
このツールは、意味が同じにも関わらず表記が異なる文字列を自動的に抽出し、確認・修正を手助けするための実用的なツールです。
ということで。
この記事では、意味が同一で表記が異なっている文字列を抽出!「類字抽出ツール」、について紹介したいと思います。
「類字抽出ツール」で類字の確認・修正をしやすく!
この「類字抽出ツール」を使えば類字の確認や修正がしやすくなるそうです。
具体的には以下の通り。
==ここから==
類字とは、同じ意味の文字で全角/半角あるいはひらがな/カタカ
ナ、大文字/小文字による表示が異なる文字のことで、以下の事例
があります。
・事例
NO-1. シャーベット
NO-2. シャ-ベット ※NO-1の長音符が半角ハイフン
NO-3. シャーベット
NO-4. しゃーべっと
NO-5. しやーべつト
NO-6. シャーヘ゛ット ※”ベ”の濁点が分離して 2文字に分裂
例えば、表計算ソフトでデータベースを作成している場合、人間は
上記の事例を全て同じ意味の文字として認識できますが、集計等の
作業をシステム処理する場合は問題(※)となる可能性があります。
※問題例
同じ意味のデータが、別個のデータとしてシステム処理される
上記事例の場合、表計算ソフトのカウント関数等で”シャーベット”
の個数を数えると意味的な結果=6 に対してカウント結果=1 となる
この問題は、複数の類字を一つの文言に統一すれば解決します。
そのためには、まず類字の有無を確認することが必要です。
類字の有無は、表計算ソフトのフィルタ機能でも確認できますが、
データが大量の場合、その確認作業は大きな手間がかかります。
本ソフトは、大量のデータから類字のみを抽出して確認する作業を
ごく簡単な操作で自動処理して手助けします。
また、重複が許されないデータ(例.シリアル番号等)を簡単に確認
するツールとしてもご利用いただけます。
==ここまで==
ということだそうです。
このソフトを使えば類字の確認・修正がしやすくなるんですね~
類字とは何か?
「類字」とは、意味的には同一にも関わらず、文字の見た目や内部コードが異なっている文字列のことを指します。表記の差異は主に以下の要因によって発生します。
- 全角/半角の違い(例:「ー」と「-」)
- ひらがな/カタカナの違い(例:「しゃーべっと」と「シャーベット」)
- 濁点の分離(例:「ベ」が「ヒ゛」のように分解される)
- 大文字/小文字の違い(例:「ABC」と「abc」)
こうした表記の違いは人間には読み分けられるため気になりませんが、コンピュータ上では「別物」として処理されるため、正確なデータ分析や検索、カウントを行う際に支障をきたす可能性があります。
類字によるデータ処理の問題点
表計算ソフトやデータベースにおいて、類字の問題が発生すると、次のようなトラブルが発生します。
- 同じ意味のデータが複数の異なる文字列として認識され、正しい集計ができない
- 重複排除処理が機能しない(例:「シャーベット」と「しゃーべっと」は別扱い)
- VLOOKUP関数やJOIN句が期待通りに動作しない
- 入力ミスや表記ゆれによるデータ品質の低下
例えば、1000件のデータの中に「シャーベット」という文字列があったとしても、「シャ-ベット」「シャーヘ゛ット」など類字が混ざっていると、COUNTIF関数で「シャーベット」の件数を数えても1件としかカウントされない場合があります。これは重大な集計ミスにつながるおそれがあります。
類字抽出ツールの特徴と機能
「類字抽出ツール」は、こうした問題を根本から解決するために設計されたツールです。特徴的な機能は以下の通りです。
- 類字の自動検出:データ中にある類字を自動的に抽出し、類似度の高い文字列をグループ化します。
- 視覚的な確認:抽出された類字を並べて表示することで、目視で確認しやすくなっています。
- 正規化の提案:選択した代表語に対して、他の表記を自動的に統一する機能があります。
- 重複チェック機能:シリアル番号やIDなど、重複が許されないデータの重複チェックにも活用できます。
- CSV/Excelとの連携:データはCSVやExcelファイルでインポート・エクスポートでき、業務フローに取り入れやすい設計です。
このツールを使用することで、データ処理の前段階で表記ゆれを事前に検出・修正できるため、後工程の集計作業や分析の精度が格段に向上します。
活用シーンと具体的な導入効果
類字抽出ツールはさまざまな場面で効果を発揮します。以下はその具体例です。
- マーケティング部門:アンケートやフリーテキスト回答の整理。消費者が入力した商品名や地名などの表記ゆれを正規化することで、より精度の高い集計が可能になります。
- 顧客管理業務:顧客名や会社名の表記揺れを統一し、正確な検索・リスト化を実現。
- 品質管理部門:製品番号やロット番号の重複チェックに利用。異なる表記をひとつにまとめ、管理精度を向上させます。
- 行政機関・教育機関:名簿や登録データの整備、成績や履歴情報の統一などにも活用されています。
導入後の効果としては、「データ入力ミスの削減」「分析レポートの精度向上」「業務時間の短縮」「データ品質の安定化」など、現場に即したメリットが数多く報告されています。
管理人のまとめ
今回は、意味が同一で表記が異なっている文字列を抽出!「類字抽出ツール」、と言うお話でした。
「類字抽出ツール」は、見た目は似ていても表記の異なる文字列を確実に抽出・確認できる非常に実用的なツールです。
全角/半角、ひらがな/カタカナ、大文字/小文字などの違いによるデータの不整合は、放置すると業務に大きな支障をきたす恐れがあります。
大量データを扱う現場では、このツールを活用することで、効率よくデータクレンジングを行い、精度の高い分析や管理が可能になります。
日々のデータ管理に悩みを抱えているなら、「類字抽出ツール」を導入してみる価値は十分にあります。正確なデータこそが、信頼できる業務運営の基盤となります。
この記事が、意味が同一で表記が異なっている文字列を抽出!「類字抽出ツール」の参考になればと思います。
類字抽出ツール、上手く使って下さいね!
●興味がある方はこちらのページから内容を確認して下さい。
(参考)
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