管理人のべぎやすです。
今回は、オープンイノベーション 社外の力を借りながら、最先端の研究開発を行う、というお話です。
これは社外との協力、ということですね。
管理人の感覚としては、独り占めしないでシェアをするという感じでしょうか。
流れが速い時代には自社だけでやっていたのでは遅れてしまうということなんでしょう。
そしてそれがよりよい社会を作ることになるのかなと。
ということで。
実際のところはどうなのか、オープンイノベーションについて見てみましょう。
オープンイノベーション(Open Innovation)
新しい価値のある商品・サービスを生む技術革新を、自社努力だけでなく、社外の技術を組み合わせて創りだそうとする手法のこと。
独りで考えるだけではイノベーションは遠い
オープン・イノベーションを提唱したのは、カリフォルニア大学バークリー校のヘンリー・チェスブロウ氏。
同氏は、企業単体の技術革新には限界があるが、社外の力を活用することでイノベーションを起こせると主張した。
研究開発は自社の独自の施設や設備を持ち、専門部署で独自に行うのが一般的。だが、市場環境の変化が激しいと、ヒット商品の寿命も短い。例えば、液晶テレビで成功しても、有機ELや4Kなど様々な新商品が登場すればすぐにその地位はおびやかされる。
こうした状況では、研究開発のスピードがより重要となる。
だが、一企業の経営資源には限りがある。
そこで、「社外と協力する」というビジネスモデルが有効になるわけだ。
オープン・イノベーションの狙いは、スピードアップと研究開発費の抑制。
そして、外部の新しい技術やノウハウを組み合わせて自社技術の向上を目指すことだ。
一般的に、自社の技術やノウハウを外部へ公開する方法(インサイド・アウト型)と外部から技術やアイデアを取り込む方法(アウトサイド・イン型)がある。
オープン・イノベーションのデメリットは、自社のノウハウや技術が模倣されて競争力の低下をまねく可能性があること。
また必要以上に外部に依存することで、自社の技術力が落ちる懸念もある。
オープン・イノベーションで成功した代表例がインテル。
1980年代にIBMのパソコンのCPUメーカーとして急成長したが、その技術をあえて公開。
世界各国の企業との取引のきっかけにした。
近年では世界各国に研究所を設立し、各地の大学とも連携。
この外部との開発協力こそが、世界半導体のシェアで第一位、CUPでのシェアは世界の8割というIntelの強さの源泉だ。
情報や知恵をオープンにする味の素やトヨタ
日本では味の素が、自社のアミノ酸技術を公開。
花王と健康ソリューションビジネスで事業提携するなど、他社との共同事業を進める。
また同社は、研究助成プログラムを実施して、世界中から技術や研究の成果を公募。新たな技術開発を目指している。
トヨタは5700件近くに上る燃料電池車に関する特許を2020年まで開放する。
また、水素ステーション関連の特許については永久に無償化すると発表した。
特許の開放で、次世代自動車の普及を目指しているのだ。
●オープン・イノベーションは機動力と情報収集力を高める
(クローズド・イノベーション)
・秘密保持の下で開発
・閉じられたサークル内で商品を開発
・販売まで情報が漏れにくい
・開発に時間がかかる
(オープン・イノベーション)
・採用できるアイデアや技術、能力の選択肢が広がる
・常に最高のものを組み合わせた開発が出来る
・商品開発をスピードアップできる
・ただし、アイデアが知れ渡るので他社に追い付かれるリスクも
ようするに
●自社の技術を公開するか、社外の技術を取り入れて、開かれた環境での研究開発を行う
●市場環境の変化に対応するスピーディーな研究開発は、一企業の経営資源では困難。社外のの協力を求めるほうが得策。
管理人のまとめ
今回は、オープンイノベーション 社外の力を借りながら、最先端の研究開発を行う、というお話でした。
管理人、社会としてはオープンイノベーションが正しい方向なんだと思います。
技術だけではなくどんなものでも除法開示したほうが進化は進むと思いますので。
これまでの既得権益を持っていた人は独占できなくなって困るんでしょうけど、だんだんと独占は難しくなるんでしょうね~
一番いいものが選ばれて結果的に独占になることはあるかも知れませんが。
いずれにしても。
ひとりで考えていてわからないことでも三人寄れば文殊の知恵。
どの世界でも知恵を集めることが大事なのかなと。
まあ、自社が相手してもらえるレベルである、というのが前提ですが。
この記事がオープンイノベーションの参考になればと思います。
オープンイノベーション、うまくやって下さいね!
(参考)
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